月夜野きのこ園

名人Shihoプロフィール
Shiho
月夜野きのこ園 クワカブ飼育担当
クワカブ歴50年、経験種数400種超! 「名人Shiho」として親しまれ、TBS「Nスタ」やNHK前橋に昆虫ハンターとして出演経験も。

2003年より飼育日記を執筆中。本格飼育30年の経験を活かし、YouTube「月夜野クワカブch」では月2回のライブ相談室も開催しています。


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※基本日曜祝日が休園です。詳しくはHPでご確認下さい

アウラタキンイロクワガタの飼育【幼虫飼育方法&産卵方法】【Shiho的見解:2022年度版】

アウラタキンイロクワガタ

今回はランプリマ種:アウラタキンイロクワガタの飼育方法をご紹介してみたいと思います。

 

【参考画像:アウラタキンイロ♂♀:オーストラリア産】

 

【参考画像:アウラタキンイロ♂♀:タスマニア産】

 

【飼育種】
和名:アウラタキンイロクワガタ
学名:Lamprima aurata
産地:オーストラリア、タスマニア等

 

Lamprima属の一種、アウラタキンイロクワガタ。

アウラタキンイロはパプキンの近縁種であり、風貌もとてもよ く似ています。

産地ごとに特徴はあり、顎が短く、光沢が強いのが特徴です。ほとんど大歯のタイプは見かけません。

また体色はオーストラリア本土産の アウラタは♂緑や黄色が多く、♀も黄色、赤、緑色が多い傾向があるように思えます。

一方タスマニア産のアウラタキンイロは♂に紫が多く、♀も青や紫の色合いが多く見られる傾向があるようです。

 

飼育方法については容易な種だと感じております。

私なりのやり方ではございますが、幼虫飼育と産卵方法をご紹介します。

 

 

★★幼虫飼育★★

 

【お勧めのエサ】
菌糸、きのこマット、完熟マット
【使用する飼育容器】
プリンカップ120~300㏄程度あればOK
【えさ交換回数】
途中1~2回程度(※マットの劣化や状況による)
【設定温度】
20~25℃前後
【羽化までにかかる時間】
♂:約5~8か月程度
♀:約3~6か月程度

※あくまで目安です。管理環境(管理温度、飼育するエサ等)によって個体差があります※

 

幼虫飼育は容易な種だと感じてます。

私は主にマット飼育で行っていますが、菌糸(Basicでもelementでも可)でもOK。

 

弊社のマットでは、きのこマット、完熟マットでよく育ってくれます。

マットを入れる容器も 120㏄~300㏄程度もあれば十分です。

 

マットに劣化等がなければ、2令投入位であれば、ほとんど羽化まで交換無しで羽化してくます。

管理温度は20~25℃程度 で管理するようにしております。

 

 

では次に産卵セット方法についてご紹介してみたいと思います。

産卵セットはマットのみで産卵させるやり方と、材を入れたセット方法の2パターンがあると考えます。

 

 

★★産卵方法★★

<マットのみを使用した産卵方法>

【産卵に使用するオススメマット】
完熟マット、黒土マット
【産卵に使用するケース】
クリーンケースS~M
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
(※手でマットをぎゅっと握ったて土団子が出来、手のひらで転がしても壊れない程度。ぎゅっと握った時指の間から水が染み出ない程度の水分量)
【セット方法】
ケース底面を深さ7割位で固く詰める。
残りの1割程度はフンワリと。
残りの2割は空間。

 

画像でちょっと分かりやすく順をおってみてみましょう。

 

産卵セットに使用するケースの準備。
今回はクリーンケースを使用します。

IMGP7733

 

マットを大きなケースに出します。
IMGP7700

 

ケース底面を固めていきます。
IMGP7706

 

固く詰めたマットの上にフンワリとマットを敷きます。
IMGP7707

 

転倒防止のハスクチップを入れます。
IMGP7708

 

ゼリーを入れます。
IMGP7710

 

 

 クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了

IMGP7724

 

セット方法を図示するとこのような感じです。

matsanranset

 

 

次に材を使用した産卵セット方法のご紹介です。

 

<材を使用して産卵セットを組む場合>

 

【お勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【お勧めの材】
コナラ、クヌギ、レイシ、カワラなど
(※ 柔らかめの材が好ましい)
【お勧めの容器】
クリーンケースS~M
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
(※手でマットをぎゅっと握ったて土団子が出来、手のひらで転がしても壊れない程度。ぎゅっと握った時指の間から水が染み出ない程度の水分量)
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。

 

 

セット方法の具体例をご紹介してみます。

 

まずは使用する材を用意。
こちらはクヌギ材になります。
少し柔らかめの材がお勧めです。
IMGP7730

 

次に材の皮を剥きます。
IMGP7731

材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。

 

材を水に浸します。
IMGP7736

あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。

目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。

 

IMGP7737

実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。

これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。

もし敢えて時間的に言うならば、あくまで私のやり方になりますが、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。

 

水から出した材を縦に置き、陰干しします。
IMGP7739

これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。

 

次にマットを準備します。

IMGP7740

今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。

弊社のマットでのお勧めは、完熟マット、黒土マット。

 

材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。

IMGP7742

 

材の周りをマットで埋め込みます。
IMGP7744

 

上から見た画像
IMGP7745

マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれますので・・・。

 

後は上に転倒防止のハスクチップを敷きます。
IMGP7746

 

ゼリーを入れます。
IMGP7748

 

後は親♀を入れフタをします。
IMGP7755
コバエシャッターを使用してのケース例です。

 

 

セット方法を図示すると以下の様な感じです。

(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
zaisanranset

 

産卵セッティングに関しては上記の2パターンのいずれかでセットを組めば大丈夫だと思います。

私は主にマットのみの産卵で行っていました。
ただ他の人に聞いてみると材を入れた方が良いという方もいらっしゃいました。

♀によってはマット産みを好む個体、材産みを好む個体がいるようです。

材を入れて産卵させる場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。

 

またアウラタキンイロは羽化して約1ヵ月位で後食する近縁種のパプアキンイロクワガタと違い、羽化してから後食するまでの期間が少し長めになる場合が多いように感じます。

管理温度や個体差等も勿論ありますが、個体によっては長い時には半年以上かかる場合もありました。

休眠期間はあるかもしれませんが、どちらにしても後食を開始してからの繁殖活動となりますので、後食の時期を気を付けていれば良いかと思います。

 

 いかがでしたでしょうか?      
 
以上が私が行っているアウラタキンイロクワガタの幼虫飼育&産卵方法です。
 
皆さんも是非機会がございましたら飼育に挑戦してみては如何でしょうか?(^^)

 

 

※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※

 

※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。

これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m

icon 使用した菌糸・発酵マット
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