月夜野きのこ園

名人Shihoプロフィール
Shiho
月夜野きのこ園 クワカブ飼育担当
クワカブ歴50年、経験種数400種超! 「名人Shiho」として親しまれ、TBS「Nスタ」やNHK前橋に昆虫ハンターとして出演経験も。

2003年より飼育日記を執筆中。本格飼育30年の経験を活かし、YouTube「月夜野クワカブch」では月2回のライブ相談室も開催しています。


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露天掘り(ろてんぼり)のやり方(手順) 【Shiho的見解】

前々回の日記で「露天掘り(ろてんぼり)」とはどういうものなのか?

というお客様のご質問に対して実際の露天掘り画像をご覧頂きました。

では今回は、その露天掘りのやり方について手順を追ってご紹介してみたいと思います。

 

 

【露天掘りのやり方】

まずは、露天掘りを決行するに至った容器の管理状況についてご紹介。

 

1500㏄程のブロー容器に、ヘラクレス♀幼虫をきのこマットを入れて管理していました。

マットも少々劣化してきたようなので、そろそろ交換時期かと思っていた際に側面に窓のようなものが出来ているのを発見!

 

 

底面から確認してもお分かりにように完全に蛹室。

既に蛹化も完了している状態に見えました。

 

マット劣化も進んでいたので気になり露天掘りを決行することにし、内部の様子を確認することに。

 

【手順】

 

容器の蓋を開け、ケース側面と底面から見える蛹室の位置より蛹室の場所を特定します。

 

 

次に少しづつスプーンのようなもので、削っていきます。

あまり力を入れてやってしまうと、中は空洞になっているので蛹を傷つけてしまう場合がありまうので慎重に行います。

すると、蛹室の上部が開き、蛹の一部が見えました。

 

 

全体を確かめるために上部分の方だけマットを剥がします。

この時、あくまでも上部分だけを剥がして下さい。

側面まで崩してしまうと、羽化する際に蛹室横の引っ掛かりが無くなるため、起き上がりにくくなる場合があります。

そうなると蛹室の機能が損なわれ、人工蛹室に移動させなければならない場合も起こる可能性も出てきますのでご注意を!

 

 

蛹自体を上部よりそっと取り出してチェックしました。

マット劣化の影響もなく、見た目良い感じの蛹だと思います。

実際、この後このヘラクレス♀は無事に完品で羽化してくれました^^

 

 

本来は生体自体が作り出す蛹室形状が一番なので、そのまま触らずにしておくのが一番良いですが、止むおえない場合は露天掘りを決行せざるおえない状況もあります。

その際、露天掘りにもメリット、デメリットがあると考えます。

 

【メリットの一例】

・入れているマットや菌糸の状態が、水分過多や劣化等で蛹室内の湿度が高すぎる場合に露天掘りをすると湿気を逃がす事が出来ます。

・形成した蛹室の形状が悪く、このままでは蛹化時もしくは羽化時に不全を起こしてしまうのではと思われる場合、露天掘りにする事によって蛹室の様子をチェックできます。最悪の場合は人工蛹室に移行させる。

 

【デメリットの一例】

・蛹室内の乾燥
・露天掘りした蛹室内にマット破片などが落ちてしまう。

 

特に乾燥については蛹室がむき出しになっているので気をつけます。蛹といえど水分は必要ですので・・。

後は周りのマットなどが露天掘りした蛹室内に落ちて来ていないか・・。このようなチェックも行います。

破片があると、蛹化時や羽化時の柔らかい身体に当たってしまい、その部分がシワやディンプルなどを引き起こす可能性がある場合があります。

そのまま蛹室内に戻す時には、崩れたマットの破片がある場合には取り除き、水分等が溜まっている場合にはテッシュペーパー等で吸い取るなどをして蛹室内を綺麗にしてからもどしてやると良いと思います。

また、マットがコバエの幼虫などによって劣化している場合は、マットはどんどん劣化していきますので蛹室周りのマットが劣化していくようであれば、思い切って人工蛹室への移動をお勧め致します。

 

如何でしたでしょうか?

上記が私が行っている露天掘りのやり方、そして気を付けている注意事項です。

上記でも書きましたが、本来は生体が自ら作り上げる蛹室が一番良いのでそのままにしておくのがベストなのですが、何だかの理由でチェックしておきたい時にはこのように行っております。

あくまで私個人の考え方ややり方ですので、ご参考程度に読んで頂ければ幸いです。

 

※ 今回ご紹介した考え方ややり方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるものです。人それぞれやり方も考え方も違うと思いますので、あくまでご参考程度に読んで頂ければ幸いです。ご了承下さいませm(_ _)m ※

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • いつも日記拝見させていただいております。
    露天掘り…というよりかは人工蛹室の必要性の有無の確認という形の質問になってしまいますが、我が家では今サビイロカブトの幼虫が蛹になってくれてました。
    しかし、蛹のお尻がビンの底にくっついている(ビン底面を下から覗くと丸窓ができており、そこに蛹のお尻が見える)状態になっている子がいます。
    クワガタなどの場合、ビン底に蛹室を作った場合、羽化不全を起こす可能性があるので、ビンを逆さにするか、人工蛹室を作るなど対処いたしますが、カブトムシでも同様に羽化不全対策として人工蛹室への移し替えをした方がいいのでしょうか。
    デリケートな蛹は極力触らない方がいいと思うので、羽化不全の心配はないとのことでしたらこのまま成り行きに任せようとおもうのですが…
    お忙しいところ申し訳ありませんが、アドバイスをお願いいたします。

  • MACさん

    レスありがとうございます。

    いつも当日記をご覧頂きありがとうございます^^

    あくまで私のやり方になりますが、私はクワガタと違い、カブトの場合はビン底の小窓が見えていても大体ほとんどはそのまま羽化させることが多いです。

    この日記上で取り上げたヘラクレス♀の蛹室も、下から見ると小窓が出来ていますが、マットの劣化がなければ露天掘りはしなかったと思います。そのまま羽化まで持って行ったと思います。

    側面部分に小窓が見えていた場合は、種類や性別によっては露天掘りし、蛹室が窮屈そうであれば人工蛹室へ移行させる方法と取っております。

    ♀ならば角曲がりの心配はありませんし、ゾウカブト系やパプキン、ニジイロ等、角曲がりの心配の少ないものは、例え底面や側面に小窓があってもそのままにしておくケースが多いです。

    ただ小窓でなく大窓であったりすれば、確認のために蛹室内のチェックは行うとは思います。

    でもチェックを行った、人工蛹室に移し替えたからと言って、絶対に羽化不全が起こらないというわけは御座いません。

    羽化不全の場合、羽化時におけるトラブルも勿論あるのですが、実はその前の前蛹~蛹化する際に、すでに蛹化不全として不完全な蛹を形成してしまっていることが結構あります。

    そういった蛹化不全の蛹は綺麗に羽化したとしても、既に蛹の時点で不完全な形になっているのですから、当然不完全な個体が羽化してきてしまいます。

    話が長くなってしまいましたが、まとめると今のMACさんお現状であれば、、

    ・下から見て窓がかなり大きい
    ・横に窓が見えている
    ・入れているマットに劣化がある

    こういった様子が見られれなければ、そのままにしていても問題はないかとは考えますが、だからといって必ず大丈夫だとは断言は出来ません。

    完璧に管理していたはずなのに、最後の最後で羽化不全で羽化してきたという事例は過去にも沢山経験しましたので・・・。

    あくまでも私の考え方、体験上のお話ですので、ご参考程度にご覧頂ければ幸いです。

    宜しくお願い申し上げます。

    飼育日記担当:Shiho

  • Shihoさん
    ご返信ありがとうございます。
    注意点3点としては
    ・窓の大きさ…小型カブトムシ(しかも縦型蛹室)のものは確認したことがないので判断つきかねますが、成虫のサイズから考えると、少し大きいのかもしれません…
    ・横の窓の有無…2頭蛹化しており両方とも下から見える状態ですが、ボトル真ん中に近い位置に作っており、ボトル横の窓は見えないので問題なさそうです。
    ・マットの劣化…先月頭に交換したマットですのでこちらはおそらく大丈夫かと思います。

    Shihoさんのアドバイスを参考に総合的に判断すると、深刻な状態というわけでもなさそうなので下手に蛹に触らない方がいいような気がしてきたので成り行きに任せてみます。
    ありがとうございました。

  • MACさん

    ご返信ありがとうございます。

    そうですね、実際に直接見てるわけではないので、絶対とは言い切れませんが、お話を聞く限りでは、MACさんのおっしゃるの通りそのまま触らずに羽化させてあげた方が無難かもしれません。

    私でもそうするかと思います。

    無事羽化してくれることを願っております。

    ご返信ありがとうございました。^^

    飼育日記担当:Shiho

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