月夜野きのこ園

名人Shihoプロフィール
Shiho
月夜野きのこ園 クワカブ飼育担当
クワカブ歴50年、経験種数400種超! 「名人Shiho」として親しまれ、TBS「Nスタ」やNHK前橋に昆虫ハンターとして出演経験も。

2003年より飼育日記を執筆中。本格飼育30年の経験を活かし、YouTube「月夜野クワカブch」では月2回のライブ相談室も開催しています。


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メンガタ メリーの飼育方法(幼虫飼育&材による産卵方法)

ここしばらくは長らく国産中心の採集、飼育方法ばかりご紹介して来ましたので、今回は久しぶりに外国産クワガタの飼育方法についてご紹介してみたいと思います。

今回はアフリカ産のちょっと変わった風貌のクワガタ、メンガタ・メリーの飼育方法をご紹介したいと思います。

 

メンガタ・メリー♂
【個体参考画像;メンガタ・メリー♂個体】

 

メンガタメリー51b
【個体参考画像:メンガタ・メリー♀個体】

 

【飼育種】
和名:メンガタ・メリー
学名:Homoderus mellyi
産地:アフリカ・カメルーン

 

アフリカのクワガタ、メンガタ・メリーです。アフリカ産のクワガタの中でもポピュラーなクワガタです。とても面白い風貌をしていて、その形状はアリンコに似ているとよく言われています。

 

<幼虫飼育>

【お勧めのエサ】
くわマット、完熟マット、きのこマット、菌糸
【飼育容器】500~800cc程度の容器など。
【えさ交換回数】途中1回程度
【設定温度】25℃前後
【羽化までにかかるおおよその時間】
初令投入~約6~7ヶ月

メンガタメリーの幼虫飼育ですが、とても容易な種だと思います
弊社のマットでは、くわマット、完熟マット、きのこマット、菌糸でよく育ってくれます。私の場合はほとんどマット飼育で育てます。以前は菌糸でも育てたことがありますが、マット飼育で育てた個体とそう大きさは変わりませんでした。

マットを入れる容器は500~800cc程度のブロー容器にマットを入れて飼育すればOKです。菌糸の場合は菌糸ビンE-800の大きさで大丈夫だと思います。

管理温度は25℃前後で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。

 

<熟成期間>

メンガタメリーは幼虫飼育、産卵共に容易な種なのですが、成虫の熟成がとても時間がかかることで有名です。羽化した個体は、約6~8ヶ月間はマットなどに潜りエサも食べずに休眠します。ペアリングをするのはその後になります。

 

<産卵セット時の方法>

メンガタメリーは材に産卵する事が多いので、今回は材を使用したセッティングをご紹介します。

 

★材を使用しての産卵セット方法★

【産卵に使用するマット&材】マット+材2本程度
【お勧めのマット】くわマット、完熟マット、きのこマット
【産卵に使用するケース】クリーンケースM~L程度
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
材の頭が出るようにセット。

 

 セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)

gateway.php

 

 

では画像と共にセット方法の手順をご紹介したいと思います。

 

 <手順>

 

まずは使用する材を用意。
下の画像はクヌギ材ですが、コナラ材でも構いません。
メンガタ・メリーには私的には柔らかい材が適していると感じますので、比較的柔らかめの材を用意すると良いと思います。
IMGP7730

 

次に材の皮を剥きます。
IMGP7731

材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。

 

材を水に浸します。
IMGP7736

あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。

目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。

 

IMGP7737

実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。

これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。

もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。

 

水から出した材を縦に置き、陰干しします。
IMGP7739

これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。

 

次にマットを準備します。

IMGP7740

今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。

お勧めは、くわマット、きのこマット、完熟マットです。

 

材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。

IMGP7742

 

材の周りをマットで埋め込みます。
IMGP7744

 

上から見た画像
IMGP7745

マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれます。

しかし過去の経験から考慮するとメンガタ・メリーの幼虫はほとんどが材中より得られているので、材産み中心と考えてよいと思います。。材の周りのマットは固めても良いですが、あえて固く詰めなくてもOKです。

 

後は上に転倒防止のハスクチップを敷きます。
IMGP7746

 

ゼリーを入れます。
IMGP7748

 

後は親♀を入れフタをします。
IMGP7755

 

 

 産卵セッティングに関しては上記のやり方でセットを組めば大丈夫だと思います。

 

 

次に産卵セットを組んだ後、今度はいつその幼虫の割り出し作業を行ったら良いのかについてご紹介してみたいと思います。

 

 <割り出し、幼虫取り出しの時期>

 

メンガタ・メリーの場合、基本的に材産みの種ですので、材の中に幼虫が入っているのがほとんどですが、材よりこぼれ落ちた幼虫がそのまま周辺のマットを食し、マットで育っている場合があります。

割り出しのタイミングは、材からこぼれ落ちた幼虫が多数いる場合には、基本的にはケース側面や底面に幼虫が見え始めてからになります。

あくまでも目安ですが、ケース側面&底面に幼虫が見えている時は、「ケース側面&底面に幼虫が5~6頭位見え始め、その幼虫の大きさが2令位の大きさになった位」が割り出しの目安です。

 

もしマット側面&底面に幼虫が見えてこない場合は、材の中にのみ入っている場合が多いですので、ケース外側からは幼虫が見えず割り出しのタイミング分かりません。そういった場合は、思い切って産卵セット開始後、「約2ヶ月程度」を目安に割り出すと良いと思います。

 卵や幼虫が1~2頭見え始めたからといってで早期に割り出してしまうと、まだ産む気がある♀の産卵活動を一旦ストップさせてしまうことがあるのであまり好ましくありません。

下さい。材に産卵の形跡があればそのまま割り出しを行ってもよいと思います。

 

いかがでしたでしょうか?上記が私が行う場合のメンガタメリーの飼育方法です。成虫の成熟までの熟成期間が長い事がネックですが、他は問題なく容易に飼育できる種だと思います。

幼虫飼育におきましても羽化までの期間も比較的短いですし、幼虫を入れる容器なども500~800cc程度の容器で大丈夫ですので、スペースもそこまで取りません。

皆さんも機会がございましたら、是非一度挑戦してみては如何でしょうか?本当に変わった風貌で魅力たっぷりのクワガタだと感じると思いますよ。(^^)

icon 使用した菌糸・発酵マット
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • GUCCI さん

    レスありがとうございます。

    メンガタメリーの熟成期間は結構長い(6~8か月位あることも)です。

    なのでハスクチップだけではすぐに乾燥してしまう可能性があると考えます。

    マット+ハスクの組み合わせならば良いかと思います。
    もちろんマットはきちんと加水して適度な湿気を保てるようにし、量も少し多めに(潜れるように)しておくと良いと考えています。

    私も成熟前のクワガタ、カブトにはこのやり方で管理しています。

    ご参考までに。

    飼育日記担当:Shiho

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