月夜野きのこ園

名人Shihoプロフィール
Shiho
月夜野きのこ園 クワカブ飼育担当
クワカブ歴50年、経験種数400種超! 「名人Shiho」として親しまれ、TBS「Nスタ」やNHK前橋に昆虫ハンターとして出演経験も。

2003年より飼育日記を執筆中。本格飼育30年の経験を活かし、YouTube「月夜野クワカブch」では月2回のライブ相談室も開催しています。


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累代飼育の限界、考え方:インラインブリードとアウトラインブリードのメリット&デメリット【Shiho的見解】 【2025年度版】

一つのペア個体から、子孫を残していく・・・。

いわゆる累代飼育と呼ばれるものですが、この累代飼育にも「インラインブリード」と「アウトラインブリード」と呼ばれている方法があります。

今回は、そのインラインブリードとアウトラインブリードについて簡単に分かりやすくご紹介してみたいと思います。

 

【インラインブリード】

同種による同血統の同兄弟同士♂♀の配合で次世代を作ること

 

<メリット>

直の兄弟がゆえ、遺伝子が似通っており、体型や体長が遺伝する確率が高くなる。

大型や良型&極太個体の特徴を、子孫に受け継がせたい時には非常に有効と考える。

 

ホペイ

良型のホペイ:インラインブリードだと形も遺伝しやすくなる

 

 

<デメリット>

兄弟同士の配合がゆえ、血が濃くなってしまい、蛹化不全、羽化不全、奇形、産卵数減少などの障害が出やすくなる。累代を重ねれば重ねるほど、この現象は顕著に表れてくる傾向が強くなる場合がある。

 

 羽パカヒルス1

羽パカヒルス2

羽化不全により羽が割れてしまったヒルスシロカブト、すべての個体が血の障害だけとは限らないが、インラインブリードで累代を重ねていくことにより、その確率は多くなっていく傾向が強くなっていく。

 

 

 

【アウトラインブリード】

同種による異血統(兄弟ではない)同士の♂♀の配合で次世代を作ること

 

 

<メリット>

異血統ゆえ、血の障害が起こりにくくなり、蛹化不全、羽化不全、奇形、産卵数減少などの障害が出にくくなる。

健康な個体を作出するにはこの方法が一番有効だと考える。

 

 

<デメリット>

血の入れ替えによって、全く別の親の遺伝子同士が配合されるので、どちらかの親片方の特徴を持った個体が出にくくなってしまう。

気に入った親個体の型を子に伝えようとしても、片方の伴侶が別血統ならば、親の型を受け継ぐ力は1/2となり、確率は下がってしまう。

アウトラインブリードを続ければ続けるほど健康的にはなるが、型を子孫に伝える力は弱くなってしまう。

 

 

如何でしたでしょうか?

インラインブリードとアウトラインブリード、どちらにもメリット、デメリットがあります。

健康な個体をと考えるならば、間違いなくアウトラインブリードですが、実際は親の型を子供にも伝えたい、飼育している虫が1ペアしかいない、等の理由でインラインブリードの方が多く行われている傾向があります。

なかなか難しい問題かとは思いますが、血が絶えてしまっては意味が無くなってしまいますので、適度なインラインブリードを行った後にはアウトラインブリードによって血の入れ替えを行うのが無難かと考えます。

 

※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

※この記事は過去にもご紹介したことがあります。一部重複しますことをご了承下さいませ※

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